BanG Dream! 2nd season 感想・考察 #9. スクール・フェスティバル・シンフォニー 砕け散る星
「はやくポピパしたい!」
こんにちは。
はい。バンドリ2期の大事な回です。前回から文化祭に向けてと、次回予告の中でも若干の不穏な動きが見え隠れしていた中で迎えた9話。一体どうなってしまうのか。
早速本編に入ります。
注意:BanG Dream! 2nd seasonのネタバレを含みます。
いよいよ文化祭目前まで来たポピパ。そんな中で花園たえのダブルブッキングの件を伝えられる。当日のライブの結末は。
蔵。5人で集まってます。前回の最後で出たRAISE A SUILENと文化祭の日程が被ってしまったことを伝えるおたえ。どっちも出ることが危ぶまれる中ポピパはいろんな対策をしようと動き出し、1周年のライブをしっかり5人で迎えられるように準備し始めます。
そんななかで行われた恒例の号令。
「ポピパ、ピポパ、ポピパパピポパー!」
正直、ここで5人が全く揃ってない時点で嫌な予感が突然湧き出したのです。笑ってごまかしているようにも見えてしまいました。
〜OP〜(キズナミュージック♪)
OP明け、そこにはチュチュと友希那さんが。RAISE A SUILENの例のライブの招待券をチュチュが友希那さんに渡しに来たそうです。だけど当然文化祭と被ってるという話なので…そういうことです。
メンバーは実際のRASと同じ、DJもちゃんといますね。変わってるのがロックがハナゾノになっているところだけ。友希那さんもおたえが混ざってることには気づいてそうですね。
まずそもそもこんな招待券をご丁寧に自ら渡しに来ているあたりチュチュのRoseliaに対する思いがわかりやすいですね。だいぶ一方的にバチバチしていらっしゃる。ロゼがライバルと認めてるのはAfterglowあたりなんですけどね。ただこの二人の会話で再び思い返されるのが例の猫型USB。あれはさすがに伏線があると思ってるんですけどね。
文化祭のため断りを入れ練習に戻っていく湊さん。文化祭を知らないチュチュさま…インターナショナルだから?似たようなものはあるけど「文化祭」って名前でやることはあまりないはず。
いよいよ文化祭当日。大盛り上がりですね。最初は羽丘一年組、あすあころっかですね。最初に入ったのはお化け屋敷風のカフェ、ハッピーお化け屋敷。「おばけが怖いなんてかわいそうだから楽しいお化け屋敷にした」と。まあまさにこころの発想というものですね。すげえクオリティだなあおい!!本当に楽しそうで行きたいです。
続いてAfterglow。プラネタリウムです。ここでモカがこんな風に寝てたのってなんか理由があるんでしょ?蘭の隣にもいないし。これは2章読まなきゃだめですね。
というかプラネタリウム香澄さんのクラスじゃないですか。だいぶこころのクラスと違うけど大丈夫なんですかね。超暇そうだし。
イヴ、はぐみのクラスは「武士道コロッケ茶屋」。見ても何やってるかわからんですね。「なにこれ〜…」。彩ちゃんのわたがしはお似合いですね。
薫さんの人気も健在。というか羽丘の人間なのに花女のモブにまでその人気が行ってることがすごい。
ゆきにゃさんだ…猫コスの友希那さんはガルパでは登場してました。アニメで観れるとは…「こういうのじゃない…」って嫌そうに呟くの可愛いですね。
そして生徒会組。結構珍しい組み合わせに見える…けど実は手前3人が全員キーボード。キーボード組は生徒会こなせるようなしっかりした人が多いんですね。パソコン作業も得意そうだし。キーボードだけに。
ポピパのライブを行うためにもスケジュールをしっかり調整してもらえたそうです。のちに最後に回してもらったことがわかります。
日菜さんは日菜さんで何やってるんでしょうね。こんなに目立つタイピングないですよ。さすが天才、パソコン作業もお手の物。
ポピパ4人が集合。なんか、沙綾が携帯使っているシーンって違和感感じますね。まあそれの担当がりみりんだったってこともあると思うんですけど。やはりおたえのことが心配な様子。気持ちはすごくわかる。みんな同じくらい必死だとは思うんですけど、やっぱり間違いなくこの文化祭ライブに対して一番強い思いを持っているのは沙綾でしょうね。前回の文化祭で滑り込みでポピパのライブに間に合い、ドラムとして参加、5人のポピパが結成されました。そんな自分にとっての新たなスタートとなった舞台、それを沙綾が個人的に大事にしていることは間違いないでしょう。
さらに、沙綾が「大丈夫だよね?」と再びみんなに言い聞かせます。彼女がトリガーとなって心配をおこすことなんて今までそう多くはなかったはずです。よっぽどですよこれは。繰り返しますけど、気持ちは痛いほどわかります。
そんな少々重苦しくなってしまった空気にサプライズ乱入したのが二十騎ひなこパイセン、そしてその他合わせたGlitter Green一同です。もちろん牛込ゆりさんもいます。夏休みってかまだ6月ですけどね。みなさん相変わらずで。
意識したのかは知らないですけど作画、無駄に1期に寄せてません?チスパ夏希の例を見ると本気を出せばもっと素晴らしいものができるように感じるんですけど。まあでもこれはこれで、こう懐かしく感じさせてくれるのも一種の配慮というか、製作者側のやさしさですね。
心配しながらも「明日はちゃんといる」って前を向いてる沙綾。
一方でRAS組。衣装はこれはリアルライブ側のバンドリ7thのものですね。前回の次回予告内でも話した通りです。この緊張した空気はRASのライブに対する強い気合いを感じさせられます。
チュチュがここでメンバーに対してメッセージを送ります。前回からチュチュは生意気でガキくさくて上から目線で…とかで苦手意識を持ってしまってる人は少なくはないと思うんですけどここのハナゾノに対する発言は自分は結構好きです。
「ハナゾノ、たとえサポートでもこの瞬間、この時は私のギタリストよ。一緒に表舞台に立ちましょう。」
チュチュ、確かにRoseliaを潰すみたいな態度をとったりで少し鼻につく部分もありますけど自分の仲間に対する思いは人一倍強いようにも感じるんですよね。7話のマスキングについての
「誰もが手放す狂犬は今から私の最強のドラマーよ!」
という発言も自分の認めた人に誇りを持っているような感じです。自分の追い求める理想の音楽を諦めずに追求したりするあたり、「人扱いは少々荒いけど根はアツい志を持った少女」だと思いません?今後の活躍には特に注目したい人の一人です。
夜、蔵。おたえから先日練習に入れないとの報告が。
どんどんバラバラになって行きますねえ…文字通り「離れたまま」じゃないですか。唯一電話で、声で連絡とってるのが香澄のみです。前回のかすたえなども踏まえるとやっぱりここ数話は香澄とたえの関係が結構大事なんだと思わされますね。
文化祭2日目です。Afterglowがライブを無事成功させ終了。
花音千聖紗夜さんのところやばいでしょこれは。「花女の歴史」ですって。まあでも歴史や伝統を重んじる学校だとは聞いたことありますけどね…本当に真面目。特に紗夜さんと千聖さんは特に気が合いそう。絡んでるところあまりみたことないけど。
ライブ会場の羽丘に到着したポピパ4人。羽丘1年組の3人は「セッションカフェ」。楽器を扱える人が多いのも「大ガールズバンド時代」ゆえ。6話登場の長老さん方もいらっしゃって。音楽は年代を超える。素敵ですね。
文化祭ライブの時間が刻々と迫って来ている頃、沙綾は相変わらず携帯を手放せない様子です。おたえからの連絡がない。
一方でRAS、終演後。チュチュ普通に可愛いですね。UNSTOPPABLEが入ってるのなお良き。このままいけば文化祭も間に合いそうです。
けどやっぱここでは終わらないんですよねライブって。お待ちかねのアンコールが待っています。
アンコールに向かうレイに手を差し伸べられたおたえ。さあ、どうする?
おたえがそんな葛藤を迎えている中、羽丘ではバイト応援バンドが演奏していました。これがどういうことかというとポピパの直前。今まさにポピパは舞台袖で待機しているところです。心配が募ります。
再びRAS。アンコールが終了。みんなが息を上げている中おたえはというと即座に控え室を飛び出して行きました。アンコール、こなしたんですね。そんなおたえが出て言ったドアをチュチュは意味ありげに見つめていました。
マスキングさんがおたえをハナって呼んでる…!みんな仲良しそうじゃないですか。
またポピパに戻ります。ここら辺の場面の頻繁の移り変わり、超ドキドキしますね。おたえの連絡を受け、香澄がおたえを迎えに行くといい、飛び出していってしまいます。ちゃんと後述しますが当然、冷静に考えればこれは裏目です。けどこれは香澄なりの「何かしなければいけない」という気持ちの強い表れです。よく考えればさらにポピパがバラバラになってしまっているんですけどね。
そして「時間稼ぎルート」に入ります。おたえが到着するまでの間、なんとかお客さんを引き止め、ポピパに繋げようとします。
まずはバイト応援ソングボーカルの彩ちゃん。当然、アドリブが苦手という特性を持つ彼女にとって時間稼ぎは厳しい話です。自分が言えることでもないですけどね。一般人は絶対無理よこんなの。
時間を稼いでるという緊迫している状況の中でもポピパそれぞれの状態でいろんなことを知ることができますね。沙綾は元気が無く俯きっぱなし。今までの流れ通り完全に弱ってしまっています。無理もないです。さっき話した通りです。
一方りみりんが「3人でもライブしなきゃ」と言い出します。有咲の言う通り、たしかに無謀かもしれません。しかし重要なのがこれを「牛込りみ」さんが言っているということです。1期3話だったっけ?グリグリが同じような状況でライブが危ぶまれた状況ではどうなっていましたか?その時は香澄が率先してステージに登場、有咲も一緒に登場、二人が「きらきら星」を歌いました。勇気をもらったりみりんがベースで登壇、結果ポピパに加入しました。今回の「時間稼ぎ」ではりみりんが率先してライブしようとしているんです。無謀かもしれない、けど何か行動を起こそうとしている。あの頃の弱気だったりみりんはもういません。感動の成長です。
「大丈夫だよね。私たち…」
まさにバラバラになっていってしまっているポピパを目の前で見てしまっている沙綾の心の全てが出た部分だと思います。
そんな中一人の少女が舞台へ飛び出します。朝日六花ちゃんです。
彩ちゃんからマイクを譲り受け取り出したのはギター。
「羽丘1年、朝日六花です!ギターを弾きます!」
そう言って、シュシュとメガネを取り外し、圧巻の演奏を見せつけるのでした。
月刊ブシロードにて連載をつい最近開始したRAISE A SUILENの物語「RAiSE!」でも描写された、いわゆる「覚醒状態の朝日六花ちゃん」です。この状態はまさにRAISE A SUILENのキャラデザで見る「ロック」そのものの姿です。装備品外せば目覚めるタイプでしたね。そのギターの腕も相当なものらしく実力派バンドRoseliaに在籍するベースのリサに「上手い」と言わせ、同じギターのAfterglowのモカには「変態だ」とまで言われるほど。
飛び出して勢いで出したため、アンコールを求められた際にはパンクしてしまいましたがこれはめちゃくちゃかっこよかったですね…。ついに見ることができましたね。
そしてその演奏に即発され出てきたのがあこと燐子。ついでにリサ姉も再び登場し、観客席にいた友希那さんと紗夜さんも登場。次回予告の通りRoseliaの登場です。
ギターを持たない紗夜さんは「なぜかこうなることを先読みできていたような日菜」からギターを借りました。
六花ちゃんの去り際、友希那さんが声をかけます。
「あとは、私たちに任せて。」
ここのセリフ、自分は2つの意味で取りました。
一つは単にポピパへの繋ぎを任せろと言う意味。もう一つはロックのバンドを探すという目標のサポートを任せろと言う意味。
一つ目はまんまですが大事なのが二つ目です。
#バンドリアニメ
— ふしふぇに (@fushifeni) March 1, 2019
六花ちゃんのRAS加入のきっかけは友希那さんになりそう。ロックのギターの実力とRASのギターが決まってないっていう事情を今現在両方分かってるのは友希那さんのみ。音源も持ってるしRASギターのハマり役としてチュチュに提案しそう。
まあ書いてある通りですね。
「どんな時でも完璧に魅せる」といったRoselia。曲に入りましょうか。
挿入歌「Determination Symphony」
デタシン、通称「さよひな曲」とも呼ばれるこの曲ですがその曲を日菜のギターで弾かせたのは面白いですね。曲の内容的には「秋時雨に傘を」で日菜と紗夜が交わしたいつか隣同士でギターを弾けるように、という約束を描いたものです。説明できませんけどエモいものがあります。そんな外で雨は降りませんでしたね。香澄が行かなかったら降ってたかもしれない。おたえを文化祭ライブから遮るように。
会場は歓声に包まれ、場面は香澄とおたえが走る外へ。必死な思いで羽丘に到着。講堂のホールを開くと…
観客席には誰もいませんでした。
この時の湊さんは何を思っていたのか。怒り…ではないと思うんですよね。「みんなで力を合わせてひとつひとつ」と言っていた香澄に対する疑心?香澄がこの状況を受けてどのように受け止めているかの確認?このような状態で「客がちゃんとついて行う」主催ライブをやろうとしているポピパの甘さ?いろんなものが考えられるように思います。
合同文化祭は終わりを迎え、掃除が始まっていて、外では立派なキャンプファイヤーが。
今回燐子さんは本当によく頑張ったと思います。人前になれないまま始めた生徒会長で日菜さんに振り回され大規模な合同文化祭となり、そのなかで最終的にはたくさんの生徒に感謝される大きな会長へとなりましたね。2期で一番顕著に成長が表れている人の一人です。これは株上がりますよ。上がるべき。日菜さんもなんだかんだ一番らしさが出ていましたね。最終的にこういう、多くの人が満足した終わりを迎えられて、まあいい案だったのではと思います。「おねーちゃんと文化祭がやりたかった」を理由にするのも日菜ちゃんらしいです。
外では生徒会長を中心に盛大な乾杯の音頭をあげる中、それとは対照的に空っぽになった広いホールでは花園たえちゃんの泣き声がこだまするのみでした。そんな彼女を香澄、沙綾、りみは見守り、有咲は遠くで座っていました。有咲が急に立ち上がり何かを言い出すかと思えばそのぶつけたかった気持ちをぐっと拳でこらえ、その行き場のない言葉を抱えたままホールから出ていくのでした。
そんな有咲に声をかけるも止めることができなかった香澄はただその場で立ち尽くし、たえに一度目をやったあとは、悲しむように、悩むように俯くしかありませんでした。
〜ED〜(Safe and Sound)
ここでRoseliaEDです。まあ確かにここでJumpin'を流すわけにはいかないですよね。ポピパがバラバラになってしまったのに。Jumpin'なんてできません。
おまけ
覚醒六花はマジででかっこいい。惚れる。明日香さんどういう顔してたのかな。
めっちゃ疲れてるのめっちゃ可愛い…
大活躍の白金さん。本当にお疲れ様でした。
おまけであることを考えてみたいと思います。香澄がもし残ってたらどうなってたかな、というお題です。4人でやってたかな。香澄はやりたがらなかったと思うんですよね。「5人でポピパ」「この5人でしかできないような主催ライブをしたい」と思うようなリーダーが一人欠けた状態でライブやろう、ってなりますかね?さらに1周年という節目のライブで、一人欠けて出てきて「ポッピンパーティーです!」なんて言おうと思わないのが香澄だと思うんです。だからこそ、なんとかしなきゃいけないと言う気持ちとはまた別に、迎えにいく気持ちが勝ったんだと思います。早くおたえに会いたいから。4人では欠けたままだから。おたえを連れてきて、5人揃ってポッピンパーティーだから。
まとめ
というわけでポピパが一気にバラバラになってしまいました。とった行動全てに必死さと努力が伝わるのは確かです。だけどうまくかみ合わず、すべてが裏目に出てしまった。RASと文化祭、両方出ようとしましたが結局は間に合わなかったエンドということで…多くの人が感じているように自分も心が痛いですね…1周年という大事な誕生日をこのような形で迎えてしまって、さらに他のバンドや他の人はみんな笑顔なわけで、最後のキャンプファイヤーとホールとの対比の重みは凄まじかったです。沙綾の顔を見るのが特に辛い。ただ、RAISE A SUILENは自分の目指す音楽のサポートとしておたえをいれただけ、おたえは「修行」したかっただけで誰が悪いとかそういうふうには考えてないです。
そしてこのアニメさらに重要になっているのが香澄とおたえ。ある意味修行に行ったことが原因で文化祭ライブ、そしてポピパを崩壊させたとおたえは後悔してると思うんですよ。おたえが泣くことなんて今までありましたっけ?ポピパ2章の「二重の虹」のイラストで泣いてないんですよ。それほどどのような状態でも強く前を向いていたおたえが今こういう状態になってしまっている。それを香澄がどのようにして再び迎え入れるか。バラバラになってしまったポピパの中でおたえに「ひとりじゃないんだから」と声をかけられるのは香澄だけなんです。おたえを迎えに行ったのも香澄。この二人の関係性はこれから重要になってくると改めて知らされた回です。
次回予告
次回は10話、タイトルは「R・I・O・T」。ここでついに入れてきましたね。RAS回…というか主に花園たえとRASのメンバーの関係性が見えてくる話になるのでしょう。次回予告の中では当然おたえがギターを担当しており、8話で「たくさんライブする」とチュチュが話していた通りその活動の一つが次回予告のR・I・O・Tでしょうね。実際に今までのRASの練習風景はだいたい影に隠され、マスキングがハナと呼んだことやチュチュがおたえに対して生まれているであろう何かしらの思惑など、どのようにおたえとRASはその絆を積み上げてきたかのすべてを自分たちはまだ知りません。ポピパがバラバラになったことを受け花園たえがどう受け止め、どのような言葉をRASからかけられ、どのような判断をするのかが注目となってくる回になりそうです。さらには香澄さんも。ポピパのリーダーとしておたえ、そしてポピパとどのように向き合っていくか。楽しみ…といったら少し変ですけどいろんなものに期待したい来週ですね。どのみち、この一週間はいろいろ考えながらモヤモヤで過ごすことになりそうです。
ではまた。
次回(10話)
前回(8話)